という記事で、テクノロジーアーキテクチャ(Technology Architecture)とは、IT基盤の設計思想、および、基本構造を表すと書きました。
また、テクノロジーアーキテクチャの設計思想は、それが支えるデータやアプリケーションのソフトウェア品質(信頼性や拡張性など)、および、マネジメント品質を担保することと書きました。
エンタープライズアーキテクチャ(EA)
ここでは、テクノロジーアーキテクチャ(略してTA)の構成について解説します。
TAは、大きく、
- 物理インフラ
物理的なIT基盤を表します。 - マネジメントインフラ
物理的なIT基盤の上で動くシステムをマネジメントするための土台となる標準。
に分かれています。
物理インフラには、
- ハードウェア・ネットワーク
- オペレーティングシステム(OS)
- ミドルウェア
があり、企業全体で統一的に管理します。
ミドルウェアとは、コンピューターの基本的な制御を行うOSと、業務に応じた処理を行うアプリケーションの中間に位置するソフトウェアのことです。
データベース管理システム(DBMS)、トランザクションモニター(TPモニター)、アプリケーション間連携ソフト、Webサーバー(HTTPサーバー)ソフト、Webアプリケーションサーバーなど、アプリケーションに共通した、高度で専門性が高い以下のような機能をミドルウェアとして汎用化しています。
次に、マネジメントインフラですが、以下のような要素があります。
- システム開発マネジメント
システムを開発してリリースするまでのマネジメント標準。 - ITサービスマネジメント
システムリリース後、システムがビジネスをどう支援するかに関するマネジメント標準。
システム開発の方法の一つにアジャイル開発がありますが、アジャイル開発のシステム開発マネジメントを、アジャイル開発マネジメントといいます。
以上、今回は、テクノロジーアーキテクチャについて解説しました。
[…] テクノロジーアーキテクチャ(Technology Architecture) IT基盤の設計思想、および、基本構造を表します。 略してTAといいます。 […]