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成功する人が鍛えている能力【四神足:意思、精進、観察力、認識力】

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成功する人はどこが違うのだろう。
そんな疑問をいだいたことはありませんか?
今回は、ブッダが進める、成功するために鍛えるべき4つの能力「四神足」について以下の観点で解説します。

  • 四神足とは
  • 意思とは
  • 精進とは
  • 観察力とは
  • 認識力とは
  • 四神足を鍛える方法

四神足とは

四神足とはは、ブッダが勧める、成功するために必要な4つの能力、
意思
精進
観察力
認識力
のことです。
ここで、ブッダについて簡単に紹介します。
ブッダは約2600年前、西暦紀元前6世紀頃、インド北部のカーシという国の王家に王子として生まれました。
民族的には釈迦族です。
結婚して子供もいた29歳のとき、王子という地位を捨てて出家しました。
そして、6年間苦行し、あらゆる瞑想法にトライしましたが「悟り」は開ませんでした。
その後、修行する人が悟れない原因を観察し、「中道」という確実に悟れる方法を発見したのです。
この「悟り」とは何か神秘的なものではなく、完全に安定し、二度と悩み苦しみが生まれない心の状態のことです。
つまり、ストレスや悩みから完全に解放された心のことです。
それでは、意思、精進、観察力、認識力について順番に見ていきましょう。

意思とは

意思とは「〜したい」「〜なりたい」と強く思うことです。
なお、ここでは、意思と意欲を同義として考えます。
例えば、毎日「ギタリストなりたい」と強く思い続けると、そうなる確率が高くなります。
意思を持ち続けていると、気がつけばギターを買って自ら楽しんで練習しているし、バンドを組んでプレイしているでしょう。
成功、つまり、自分の思いを成就させるには、まず意思の力が必要です。
ただ、意思は善悪関係なく働く「強い思い」なので注意が必要です。
人を殺すのも意思の働きです。
なので、自分の思いを「この思いは欲からきているのではないか」「汚れていないか」「皆のためになるか」とフィルタリングする必要があります。

精進とは

精進とは、「怠ける」心を追い出す力です。
いわゆる「がんばる」力ですね。
ただ、精進は、挑戦する価値のある善い思いを成就する場合にのみ使う力です。
「面倒くさい」「やりたくない」「怠けたい」「サボりたい」という悪感情は、人の心に常にあり、次から次へと湧き上がってきます。
なので、成功するためには精進が欠かせません。
ブッダは、

  • 今ある悪をなくすように
  • 今はない悪が将来起こらないように
  • 今ある善を完成させるように
  • 今はない善が現れるように

精進しないさい、と言われたそうです。

観察力とは

観察力とは、良い結果を出すためには、つまり、成功するにはどうすればよいか観察する力のことです。
また、観察力は、現実の本当の姿をありのままに観る力、つまり、智慧と同じです。
例えば、ギタリストになりたい意思を持った人がギターを買って、怠けずに練習を続けたとします。
そのうち、だんだんきれいな音が出るようになり、曲が弾けるようになります。
すると、自然に観察力がついてきます。
弦をどう弾くと、どんな音が出るのか観察するようになります。
プロの演奏家を見て、どのような指使いをしているのか、よく観たり聴いたりして調べ、それを自分の弾き方に取り入れてみるようになります。
ただ、観察することは、経験することではありません。
たとえば、1日8時間練習したからといって観察力が鋭くなるとは限りません。
8時間、ただボーッと練習していたのであれば、観察する力は育っていません。
「自分の個性を生かして上達するためにはどうすればいいのか」工夫しながら練習する必要があります。

認識力とは

認識力とは、自分の行動の結果を正しく認識する力のことです。
認識力を強化すると、何が問題で、次に何すればよいのかが明確になり、判断に迷いや曖昧さがなくなります。
例えば、ギタリストになりたい意思を持った人がギターを練習して観察力がついてくると、同時に、認識力もついてきます。
プロが弾くギターと自分が弾くギターとは、どのように音色が違うのか認識することで、自分のマイナス点が的確にわかり、次にどのような練習をすればよいかが見えてきます。
人が何かを決められなかったり、不安になったり、心が迷ったりするのは、認識する力が弱いためによくわからないからです。
認識力が強化されると、やるべきことが明確になるので不安や迷いがなくなります。
成功するためには今の自分や環境を観察し、何をすべきか認識する力が欠かせません。

四神足を鍛える方法

それでは、四神足を鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
四神足を一度に鍛えることができるのは
ヴィパッサナー瞑想です。
ヴィパッサナー瞑想とは、ブッダが発見した瞑想法で、唯一「悟り」を得られる瞑想法です。
ヴィパッサナー瞑想は、今の瞬間、自分が何をやっているのか「念(サティ)」を持ってありのままに観る方法で、心を鍛える科学的なトレーニング方法です。
なぜ、ヴィパッサナー瞑想によって四神足を鍛えることができるのでしょうか。
それは、瞑想をするためには意思が必要ですし、念(サティ)を持ってありのままに観ることで観察力を鍛えることができます。
また、妄想が湧くと、すぐに元に戻して観察を続ける必要があるので精進が鍛えられます。
さらに、上達すると、その感覚は苦か楽か不苦不楽かなど感覚の種類を認識できるようになります。
なお、「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は「21 Lessons」、つまり、21世紀に人類が抱える課題の結論としてヴィパッサナー瞑想をあげています。
また、ヴィパッサナー瞑想のやり方については「自分を変える気づきの瞑想法」という本に詳しく書いてあります。

さて、四神足を鍛え方ですが、瞑想しなくても、以下を行うことで四神足を鍛えることができます。

  • 正しい目標設定
  • 小さな成功体験の積み重ね

正しい目標設定

まず、目標が「欲からきているのではない」「汚れていない」「皆のためになる」善い目標である必要があります。
悪い目標はいくら達成しても自己破壊しか招きません。
次に、期限があり、数値化され結果を測ることができる目標をたてる必要があります。
いつまでに、何をどれだけする、
いつまでに、何をどれくらいにする、
など、できれば頭の中で達成した状態のイメージがわかる明確な目標が効果的です。
漠然とした目標では意思が生まれません。

小さな成功体験の積み重ね

一般的に能力を鍛えるためには経験量を増やす必要があります。
ただ、先ほどのギターの例ではないですが、漫然と経験量を増やしても力はつきません。
大事なのは「うまくいった経験」、つまり、「小さな成功体験」です。
意思を持って、精進しながら行動し、状況を観察し正しく自分がやるべきことを認識し試行錯誤しながらなやった結果、うまくいった。
そうすると「やり遂げることができた」という達成感や充実感が生まれ、意思や精進、観察力や認識力の強化学習につながるのです。
どんなに目標が遠くても小さな成功体験を積み重ねていくといつの間にか達成され、それが、また次の目標につながります。

それでは、小さな成功体験をつくるためにはどのようにすればよいのでしょうか。

それは、

  • 自分ができる小さなタスクに分割する
  • タスクがすぐに始められ、続けられるようタイムマネジメントする
  • PDCAサイクルを回す

です。
まず、自分ができる小さなタスクですが、これは、小さな成功体験の小さな部分のことです。
次に、タスクがすぐに始められ、続けられるようにするためのタイムマネジメントですが、その一つに「ポロモードテクニック」があるので紹介します。
ポロモードテクニックとは、仕事や勉強、家事などのタスクを、集中力が持続する25分間続けた後に5分の休憩を取り、そのサイクルを最大4回続けるという時間管理術です。
これは、人間が時間を管理するのではなく、時間に人間を管理させるよう「仕組化」する方法です。
最後に、PDCAサイクルを回すですが、PDCAサイクルというのは、仮説、実験、検証、改善(学び)のサイクルのことです。
なので、タスクは、仮説立案のタスクであったり、実験のタスクだったりします。
重要なことは、成功するまでPDCAを繰り返し実践による学びを得ながら行うということです。
これによって、体系的に観察力や認識力を身につけることができます。

以上、今回は、成功するために鍛えるべき4つの能力「四神足」について解説しました。

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