iOSのライブラリ管理ツールCocoaPodsについてご存じでしょうか。
今回は、以下の観点でCocoaPodsについて解説します。
- CocoaPodsとは
- CocoaPodsのインストール方法
- CocoaPodsの使い方
CocoaPodsとは
CocoaPodsとはiOS/Mac向けのアプリを開発する際のライブラリ管理をしてくれるiOS向けライブラリ管理ツールです。
これがないと自分でGitHubとかからライブラリ取ってきて、プロジェクトに手動で追加する必要があります。
詳細が知りたい方はCocoaPodsの公式サイトを確認ください。
CocoaPodsのインストール方法
1.ruby gemを最新にする
MacにはデフォルトでRubyがインストールされているので、Rubyのライブラリ管理ツールGemを利用します。
2.CocoaPodsのインストール
RubyのライブラリもGemといい、CocoaPodsもGemの一つとしてインストールします。
3.CocoaPodsのバージョン確認
1.9.3
4.CocoaPodsのセットアップ
Setup completed
CocoaPodsの使い方
XcodeでCocoaPodsを使ってみましょう。
まず、Xcodeのプロジェクトを作成します。
ここでは、プロジェクト名をCocoaPodsTestとします。
1.プロジェクトに移動する
2.Podfileを作成する
Podfileが作成されます。
3.Podfileにプロジェクトで使用するライブラリを追加する
今回は、GoogleのFirebase/AuthとGoogleSignInを追加してみます。
# Uncomment the next line to define a global platform for your project
# platform :ios, ‘9.0’
target ‘CocoaPodsTest’ do
# Comment the next line if you don’t want to use dynamic frameworks
use_frameworks!
# Pods for CocoaPodsTest
end
これに
pod ‘Firebase/Auth’
pod ‘GoogleSignIn’
を追加します。
# platform :ios, ‘9.0’
target ‘CocoaPodsTest’ do
# Comment the next line if you don’t want to use dynamic frameworks
use_frameworks!
# Pods for CocoaPodsTest
pod ‘Firebase/Auth’
pod ‘GoogleSignIn’
end
4.ライブラリをインストールする
Downloading dependencies
Installing AppAuth (1.4.0)
Installing Firebase (6.32.2)
Installing FirebaseAuth (6.9.1)
Installing FirebaseCore (6.10.2)
Installing FirebaseCoreDiagnostics (1.6.0)
Installing GTMAppAuth (1.0.0)
Installing GTMSessionFetcher (1.4.0)
Installing GoogleDataTransport (7.3.0)
Installing GoogleSignIn (5.0.2)
Installing GoogleUtilities (6.7.2)
Installing PromisesObjC (1.2.10)
Installing nanopb (1.30906.0)
Generating Pods project
Integrating client project
5.ライブラリが適用されたプロジェクトファイルCocoaPodsTest.xcworkspaceができていることを確認する
CocoaPodsTest.xcodeproj
CocoaPodsTest.xcworkspace
開発するときは、これまでのプロジェクトファイルCocoaPodsTest.xcodeprojではなく、ライブラリが適用されたCocoaPodsTest.xcworkspaceを使うようにします。
6.ライブラリの追加・削除
ライブラリを追加したり削除する場合はPodfileを編集して以下を実行します。
以上、今回は、iOSのライブラリ管理ツールCocoaPodsについて解説しました。