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データマネジメントの導入プロセス

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記事データマネジメントデータマネジメントの導入アプローチでは、企業にどのようにデータマネジメントを導入するのか、その流れについて説明しました。
データマネジメントは、次の図のように一つの戦略サイクルで導入されます。

ここでは、より具体的なデータマネジメントの導入プロセスについて次の観点で説明します。

データマネジメントモデルの設計

次の図は、データマネジメントモデル設計の流れを表したものです。

ここでは、データマネジメントの目的、体制、方法など本質となる型を設計します。
一つひとつ見ていきましょう。

データマネジメントの目的の設定(ビジネス要件の定義)

ここでは、なぜデータマネジメントを行うのか、その目的を設定します。
データマネジメントの目的は次の3つのビジネス要件として定義します。

  • 各種戦略目標の実現(有効性)
  • 各種報告の信頼性確保(信頼性:内部統制)
  • 各種法規の遵守(安全性:コンプライアンス)

データマネジメントの目的を設定する手順は次のようになります。

  1. 会社のビジネスモデル、経営方針、組織、財務資産、場所の整理
  2. 戦略マップ、KPIの定義
  3. 会社のジョブの整理
  4. 会社のビジネスプロセスの整理
  5. 会社のアプリケーションタイプの整理
  6. 会社のアプリケーションカテゴリの整理
  7. データマネジメントの目的の定義

データマネジメント方針の定義(データ要件の定義)

データマネジメント方針には主に次の内容を記述します。

  • データマネジメントで管理すべきデータ
    管理すべきデータを次の4つ観点で特定し、その品質とセキュリティを確保することをデータ要件として定義します。
    1. バリューチェーンを構成する活動の事実を記録し、ビジネスの状況を確認したり改善するために必要なデータ
    2. ビジネスの進行状況を追跡し、必要に応じて戦略やアクションを調整するために必要なデータ
    3. 個人情報保護法など各種法規の遵守(コンプライアンス)に関連するデータ
    4. 財務報告など各種報告の信頼性に関連するデータ
  • データアーキテクチャに関する方針
  • データ品質に関する方針
  • データセキュリティに関する方針
  • データ基盤(DWHやデータレイクなど)に関する方針
  • データ分析環境に関する方針
  • マスターデータ管理に関する方針
  • データ統合に関する方針
  • データ連携に関する方針
  • データマネジメント組織に関する方針
  • データマネジメントプロセスに関する方針

データ管理基盤(方針レベル)の設計

次の観点でデータ管理基盤の方針を設計し、上記データマネジメント方針に定義します。

  • データ基盤(方針レベル)の設計
  • データ分析環境(方針レベル)の設計
  • マスターデータ管理(方針レベル)の設計
  • データ統合(方針レベル)の設計
  • データ連携(方針レベル)の設計

なお、データ連携の方針は、データアーキテクチャ(概念レベル)の設計を受けて定義します。

データアーキテクチャ(概念レベル)の設計

次の手順でデータアーキテクチャ(概念レベル)を設計します。

  1. 全体概念データフロー(CRUD表)の作成
  2. マスターデータの全体概念マスターデータモデルと全体概念データフローの設計
  3. トランザクションデータの業務概念データモデルと業務概念データフローの設計
  4. 分析データの全体概念分析データモデルと全体概念データフローの設計
  5. ビジネスメタデータの定義(データカタログの作成)

データマネジメント組織(ジョブ)の設計

データマネジメント組織(ジョブ)とタスク(プロシージャ)を設計し、データマネジメント方針を更新ます。

データマネジメントプロセスの設計

データマネジメントシステム運用プロセスを設計し、データマネジメント方針を更新ます。

データマネジメント戦略の策定

次の図は、データマネジメント戦略策定の流れを表したものです。

ここでは、データマネジメントモデルを具体的にどう実現するのか戦略を策定します。
その際、データマネジメントのビジョン、および、あるべき(To-Be)データアーキテクチャ、データ管理基盤、データマネジメント組織を論理レベルで設計します。
その上で、現行(As-Is)のデータアーキテクチャ、データ管理基盤、データマネジメント組織とのギャップを明確にします。
その結果を踏まえて、データマネジメントシステムの構築計画、および、データマネジメントシステム運用計画を策定します。
一つひとつ見ていきましょう。

データマネジメントのビジョンの設定

いつどのデータマネジメント成熟度レベルになるか設定します。
次の図は、DMBOKのデータマネジメント成熟度モデルを、各分野別に詳細化したものです。

データマネジメント成熟度モデルに合わせて、次の図のように、データ利活用の成熟度も上がります。

データアーキテクチャ(論理レベル)の設計

次の手順でデータアーキテクチャ(論理レベル)を設計します。

  1. マスターデータの全体論理マスターデータモデルの設計
  2. トランザクションデータの業務論理データモデルの設計
  3. 分析データの全体論理分析データモデルの設計
  4. 全体論理データフロー(CRUD表)の作成(As-IsとTo-beの比較)
  5. ビジネスメタデータ(データカタログ)の更新

データ管理基盤(製品レベル)の設計

次の手順でデータ管理基盤(製品レベル)を設計します。

  1. データ基盤(製品レベル)の設計
  2. データ分析環境(製品レベル)の設計
  3. マスターデータ管理(製品レベル)の設計
  4. データ統合(製品レベル)の設計
  5. データ連携基盤(製品レベル)の設計

データマネジメント組織(部門)の設計

データマネジメント組織(部門)を設計します。

データマネジメントシステム構築計画の策定

次の観点でデータマネジメントシステム構築計画を策定します。

  • データ管理基盤構築計画の策定
  • データマネジメント組織構築計画の策定

データマネジメントシステム運用計画の策定

次の観点でデータマネジメントシステム運用計画を策定します。

  • 個別アプリケーション設計時の検証計画の策定
  • 個別アプリケーション運用テスト時の検証計画の策定
  • 既存アプリケーションの検証計画の策定
  • データ運用の検証計画の策定
  • コードマスター(参照データ)のメンテナンス計画の策定
  • データオーナーの問い合わせ対応計画の策定
  • データ利活用の支援計画の策定
  • データの改善・強化計画の策定

データマネジメントシステムの構築

次の図は、データマネジメントシステム構築の流れを表したものです。

ここでは、戦略フェーズで策定したデータマネジメントシステムの構築計画に従ってデータマネジメントシステム(データ管理基盤およびデータマネジメント組織)を構築します。
一つひとつ見ていきましょう。

  • データ管理基盤の構築
    データマネジメントシステム構築計画に従ってデータ管理基盤を構築します。構築されたデータ管理基盤は、ITサービスマネジメントの一環として運用されます。
    運用テストの段階でデータ管理基盤の実データのプロファイリングをします。
    運用テストの段階でデータ管理基盤のセキュリティ監査をします。
  • データマネジメント組織の構築
    データマネジメント組織構築計画に従ってデータマネジメント組織を構築します。
  • データマネジメントシステムの検証
    構築されたデータマネジメントシステム(データ管理基盤、データマネジメント組織)の上でデータマネジメントプロセスが運用できるか検証します。

データマネジメントシステムの運用

次の図は、データマネジメントシステム運用の流れを表したものです。

ここでは、戦略フェーズで策定したデータマネジメントシステム運用計画に基づいて、データマネジメントシステムを運用します。
なお、データマネジメントシステム運用の手順は、設計フェーズで設計したデータマネジメントプロセスで定義されてたものです。
一つひとつ見ていきましょう。

データマネジメントシステム運用計画の実行

  • 個別アプリケーション設計時の検証
    • アプリケーションシステムのデータモデルの検証
    • 業務パッケージのデータ要件の検証
  • 個別アプリケーション運用テスト時の検証
    • アプリケーションシステムのデータプロファイリング
    • 業務パッケージのデータプロファイリング
    • アプリケーションシステムのセキュリティ監査
    • 業務パッケージのセキュリティ監査
  • 既存アプリケーションの検証
    • 既存アプリケーションシステムのデータプロファイリング
    • 既存業務パッケージのデータプロファイリング
    • 既存データ管理基盤のデータプロファイリング
    • 既存アプリケーションシステムのセキュリティ監査
    • 既存業務パッケージのセキュリティ監査
    • 既存データ管理基盤のデータプロファイリング
  • データ運用の検証
    • データ管理基盤のデータ運用検証
    • アプリケーションシステムのデータ運用検証
    • 業務パッケージのデータ運用検証
  • コードマスター(参照データ)のメンテナンス
  • データオーナーの問い合わせ対応
  • データの改善・強化
    • データ管理基盤のデータの改善・強化
    • アプリケーションシステムのデータの改善・強化
    • 業務パッケージのデータの改善・強化

データマネジメントシステム運用計画の検証

データ管理者は、年間のデータマネジメント計画結果を検証します。

データマネジメントシステム運用計画の改善

データ管理者は、年間のデータマネジメント計画を改善します。その際、必要に応じて、データマネジメントモデルやデータマネジメント戦略も見直します。

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