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基幹システムの再構築

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最近、基幹システムの再構築の機会を得ることができたので、そこで実践した内容を次の観点で整理します。

構想フェーズ

基幹システムの再構築における構想フェーズの目的は、

  • 将来の基幹システムの構成
  • それによって、どのような業務課題、システム課題が解決されるのか
  • 基幹システムの構成を実現するロードマップ

を描くことです。
そのたに次のアクションを実行します。

現行業務の分析

まず、現行業務活動はどうなっているのか、各業務活動の問題や課題は何か次の手順で明確にします。

現行業務フローの分析

現場にヒアリングして、現行業務フローを分析し以下を洗い出します。

  • 業務詳細
    業務フローを構成する各活動の詳細を明確にします。
  • 業務課題
    業務フローを構成する各活動の問題や課題を明確にします。
  • 業務差異
    今回基幹システムを再構築する会社では、各事業部門で同じ業務を異なる方法で実施してたので、それぞれの業務活動の差異を明確にしました。
  • 業務活動のインプット・アウトプット(帳票類や画面)
    業務フローを構成する各活動のインプット、アウトプット(帳票類や画面)を明確にします。

現行業務課題の整理

現行業務フローの分析の結果を受けて次の観点で現行業務課題を整理します。

  • 内部統制リスク
  • コンプライアンスリスク
  • 業務効率化
  • 収益向上

活動領域(業務ドメイン)の定義

営業活動、資産管理活動、財務活動、経営活動という観点で会社の活動領域(業務ドメイン)を定義します。

システム領域の定義(仮説)

活動領域(業務ドメイン)の定義の結果を受けて、各活動領域に対応するシステム領域を定義します。

データアーキテクチャの分析(仮説)

全社レベルのデータ構造、データフローという観点でデータアーキテクチャを分析します。

将来業務の設計

ここでは、現場にヒアリングしながら、次の観点で、各事業部門の業務活動を統合した将来業務フローを設計します。

  • リスクのコントロール
    内部統制リスク、コンプライアンスリスクをどうコントロールするか考慮して、将来業務フローを構成する各活動の承認プロセス(ワークフロー)を明確にします。
  • 業務効率化課題の解決
    将来業務フローを構成する各活動単位に、上記業務効率化の課題をどう解決するか明確にします。
  • 収益向上課題の解決
    将来業務フローを構成する各活動単位に、上記収益向上の課題をどう解決するか明確にします。
  • 業務差異の統一方針
    各事業部門の業務活動をどう統一するか明確にします。

その際、以下の検証を行います。

  • システム領域の検証
    将来業務フローを構成する各活動に対して上記システム領域が関係するのか明確にすることでシステム領域の妥当性を検証します。
  • データモデルの検証
    将来業務フローを構成する各活動の事実として発生するデータ間の関係を明確にすることで上記データアーキテクチャの妥当性を検証します。
  • データフローの検証
    将来業務フローを構成する各活動でシステム領域間でどのようにデータ連携されるか明確にすることで上記概念データフローの妥当性を検証します。

将来システムの設計

次の観点で将来システムを設計します。

  • 将来システム構成の設計
    上記将来業務フローの設計で検証されたシステム領域の構成を設計します。
  • システム開発方針の設定
    上記システム領域のうち、どのシステムにパッケージを適用し、どのシステムをスクラッチ開発するか方針を決めす。
    アプリケーション戦略
  • ITロードマップの策定
    上記データアーキテクチャを考慮して、システム領域をどの順番で開発するかロードマップを策定します。

要件定義フェーズ

基幹システムの再構築における要件定義フェーズの目的は、基幹システムを構成する各システムの

  • 業務要件
    解決すべき業務要件は何か。
  • システム要件
    業務要件をシステムがどう解決するか。
  • データ要件
    システムが管理するデータの品質要件、セキュリティ要件、移行要件は何か。

を定義することです。
そのたに次のアクションを実行します。

システム要件の定義

次の3つの観点でシステム要件を定義します。

  • 機能要件の定義
    将来業務フローの設計で作成された業務フローを構成する各活動のうちシステム領域が関係する活動を洗い出し、次の観点で機能要件を定義します。
    統合された業務活動のインプット・アウトプット(帳票類や画面)
    統合された業務活動でシステムが実現すべき内容
  • 非機能要件の定義
    上記システム領域のシステム品質要件や、前提条件を定義します。

ワークフローの定義

将来業務の設計を受けて、具体的なワークフローを定義します。

データ要件の定義

次の2つの観点でデータ要件を定義します。

  • データ品質要件の定義
    概念データモデルを構成するエンティティのデータ項目とデータ品質要件、および、データセキュリティ要件を定義します。
  • データ移行要件の定義
    マスタデータの移行要件を定義します。

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